関税とは? 国に払うショバ代!?
関税とは、「うちで商売したいなら場所代払え」の「場所代」のようなものです。関税の代表的な計算方法には従価税、従量税等があります。また、特殊な関税として、相殺関税、不当廉売関税、緊急関税、報復関税があります。
関税とは
うちで商売したいなら場所代払え
関税とは、外国から商品(製品)を輸入する際に輸入する側の国が商品に掛ける「手数料」です。厳密にはTaxではなく、TariffとかImport dutyと言われます。会計処理も、関税は「法人税等」ではなく「仕入(売上原価)」に含まれます。
関税の目的
国内の商品や産業を守る
関税があることによって、国内産の商品と外国産の商品の販売価格の差を調整することが可能です。
関税の壁をなくす流れ
国際競争による企業努力促進
一方、EPAやFTAが広がることで関税が減免された場合、国内産業が衰退するというリスクはありますが、国内産の商品が外国産の商品に負けないよう企業努力によってコスト削減し、外国産と競争できる価格を設定することも可能です。
つまり、国際競争による企業努力が促進され、技術に優れた会社や、コスト削減努力を行った会社が生き残り、消費者にとっても安くて品質のいいものが届くようになります。
関税の計算方法
価格にかけるだけではない
従価税:XX%
CIFにかける
CIF:卸売価格に運賃、保険料を加算した合計額
従量税:XX円/kg 例) 競走馬 400万円/頭
混合税:XX% XX円/kg
例)ミルク及びクリーム:25%+63円/kg
卵黄:25%又は60円/kgのうち高い方
その他の特殊な関税の種類
相殺関税
輸出国の補助金を受けた輸入貨物に対し、補助金額の範囲内で割増関税を課す
不当廉売関税
正常価格(輸出国内の販売価格等)より低い輸出価格(ダンピング価格)で販売された貨物の輸入に対し、その価格差の範囲内で割増関税を課す
緊急関税
輸入急増による国内産業への重大な損害の防止のために認められている緊急措置で、内外価格差の範囲内で割増関税を課す
報復関税
わが国の船舶、航空機、輸出貨物等に対して差別的に不利益な取扱いをしている場合に当該国からの輸入貨物に対して課税価格と同額以下で割増関税を課す(WTOの承認必要)
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