自由度が後退!?2020年7月発効新NAFTA サンセット条項がありますので注意!!
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新NAFTA(USMCA)にはサンセット条項があります。16年間の期限が設定されており、締約国が延長(16年間)を望むことを確認しない限り新NAFTAは終結します。また、締約国は書面による通知から6カ月後に離脱が可能で、その場合は残る2カ国間で協定は効力を有します。
サンセット条項とは
サンセット条項とは、法律や計画、取り決め、規制といったルールにおいて、その適用期間を定めた条項のことをいいます。 「サンセット」(日没)とは「終わりの日」を示し、あらかじめルールの失効までの期限を区切り、一定期間で内容や是非を見直すことで、その合理性を担保することが狙いです。
新NAFTA サンセット条項
新NAFTA(USMCA)では、16年間の期限を設定し、発効後6年ごとに合同審査を実施することとなっており、締約国が延長(16年間)を望むことを確認しない限り新NAFTAは終結します。サンセット条項は、新NAFTAを定期的にアップデートすることを目的としていますが、企業側からすると旧NAFTAに比べ、終結のリスクがあることから域内投資の不確実性が増しています。
新NAFTA 離脱規定
NAFTA同様、新NAFTA(USMCA)にも離脱規定あり、締約国は書面による通知から6カ月後に離脱が可能となっています。もし、一カ国が離脱した場合、残る二カ国間で協定は効力を有する形となります。
例えば米国が離脱した場合、旧NAFTAは新NAFTA発効と同時に失効しているので、復活はしません。一方、旧NAFTAの前身である米加自由貿易協定は一時停止の状況なので、米とカナダ間ではこちらが復活します。ただ、その場合米国メキシコ間ではFTAは存在しないことになります。
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。