2021年1月から!!EU離脱後のイギリス新関税率(UKGT)が公表されました!
2021年1月から適用予定のイギリスの新関税率(UKGT)が公表されました。2020年12月末まではイギリス離脱移行期間という形で日EU EPAは継続していますが、2021年1月からは日本とイギリス間で新たなEPA(FTA)が締結されない限りUKGTが適用されます。
イギリス 新関税率 UKグローバル・タリフ (2020年5月19日公表)
概要
・輸入額ベースで60%相当の品目をゼロ関税
・畜産品やセラミック製品等は関税を維持
・リストの「ukgt_duty_rate」を参照
・「UKGT」は年内に法制化、2021年1月から施行
リストは イギリスの政府のHPのこちらの真ん中少し下の「You can download the full UKGT (csv: 2.5mb).」と記載の部分です。こちらのCSVデータの「ukgt_duty_rate」の列をご参照ください。
特徴
関税の簡素化
- 現在英国が適用しているEU対外共通関税率で2.5%以下は、関税を撤廃
- 20%未満の場合は、2.5%刻み、20%以上50%未満は5%刻み、50%以上は10%刻みで切り捨て(例:19.2%→17.5%, 48%→45%, 68%→60%)
- 農産品への課税体系も簡素化
原材料・半製品の関税撤廃
▶︎国内で生産される物品の主な原材料・部品・半製品などの関税を撤廃
国内生産が少ない物品の関税撤廃
▶︎国内で生産していない(生産量が限られる)物品は関税を撤廃。
イギリス EUとのFTA継承
EUとのFTAの継承に署名できたのは20カ国・経済圏となっており、主要な国はチリ・スイス・ノルウェー・韓国等となります。こちら20カ国以外は新関税率が適用されます。また、現在日本もイギリスとFTAを交渉中ですが、こちらも2021年1月までの状況によっては、新関税率が適用されます。
韓国は韓国とEU間のEPAをイギリスに継承することになっているので、日本ではなく韓国からイギリスへ輸出する場合の方がイギリスでの関税率を低く抑えることができる可能性もあります(もちろん個別のHSコードによって状況は異なります)。
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