最大30%の追加関税!!トルコは440品目以上に追加関税(2020年5月11日の大統領令)
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2020年5月11日、トルコは440品目以上に追加関税を課しました。日本はカテゴリー8という最も不利な条件のカテゴリーとなっています。一方、EUはカテゴリー1で最も有利なので、トルコに輸出する際はEUから輸出する方が得策です。
目次
トルコ 2020年5月11日の大統領令にて追加関税
<目的>
国内産業の保護や貿易赤字の縮小
<概要>
440点以上の品目に対して、1.9~30%の追加関税
2種類のリスト
①即日発効で9月末までの時限措置の関税率(リストの14ページ以降)
②10月1日以降の追加関税率(リストの3〜13ページ)
<対象品目>
冷蔵庫・冷凍庫
洗濯機・食器洗浄機
木製建具・建築用木工品、
貴金属・鉄鋼製のケーブル、
スキー用具・楽器 など
具体的事例 日本▶︎トルコ 3604.10 花火
日本はリストのカテゴリー8を見ます。したがって、3640.10のカテゴリー8を見ると下記のようになっています。
①2020年9月末までの時限措置の関税率
カテゴリー8▶︎30%
②2020年10月1日以降の追加関税率
カテゴリ−8▶︎20%
①のが10%高くなっています。
具体的事例 EU▶︎トルコ 3604.10 花火
一方、EUはカテゴリー1を見ます。したがって、3640.10のカテゴリー1を見ると、0%でそれ以外のHSコードも全て0%です。
①9月末までの時限措置の関税率
カテゴリー1▶︎ 0%
②10月1日以降の追加関税率
カテゴリ−1▶︎ 0%
したがって、EUからトルコに輸出するので追加関税ゼロになります。例えば、日系企業でEUに子会社(工場等)がある場合、日本を通さずに直接トルコに製品等を輸出した方が得になります。
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。