さらに800品目追加!トルコ追加関税 (2020年5月20日の大統領令)
動画解説はこちら!
2020年5月20日、更にトルコは800品目以上に追加関税を課しました。これで4月〜5月の約1ヶ月余りで4000以上が追加関税の対象となっています。日本はカテゴリー8という最も不利な条件のカテゴリーとなっている一方、EUはカテゴリー1で最も有利なので、トルコに輸出する際はEUから輸出する方が得策です。
目次
トルコ 2020年5月20日の大統領令
<概要>
800品目以上に対して2~30%の追加関税 関税率リスト
①5/20〜9月末までの追加関税率
800点以上
②10月1日以降の追加関税率
900点以上
<目的>
・国内産業保護のほか、国民の税の支払い猶予措置等の税収減の影響を最小限に抑えるため
・重要な外貨収入源である観光産業への打撃などにより国内外貨収支の悪化が見込まれるため、輸入を抑制し、国内の外貨需要を制限することでトルコリラの下落を防ぐため
<対象品目>
大理石、無機化学品、
プラスチック製品、ゴム製品、
原皮、紙、人造繊維、
鉄鋼と鉄鋼製品、
アルミニウムおよびその製品、
一般機械など
具体的事例:3407.00 モデリングペースト、歯科用のワックス及び印象材
もっとも関税率の高い産品をとりあげてみました。こちら3407.00は、9月末までも30%、10月以降も30%となっています。
日本▶︎カテゴリー8▶︎30%
EU▶︎カテゴリー1▶︎0%
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。