ベトナムと比較!タイのFTA タイに生産拠点は今もお得なのか?
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タイに生産拠点を置いた場合、どのようなFTAが活用できるのかにつき説明しす。今までは、アジアの生産拠点はタイ、米国EUの生産拠点はメキシコという形が多かったです。しかし最近ベトナムがTPP11のメンバーでなったことや、今後はEUとのFTA締結も控えており、今後ベトナムに生産拠点を置くメリットはさらに増大すると考えられます。
タイが締結しているFTA
タイ・オーストラリアFTA:2005年1月
タイ・ニュージーランドFTA:2005年7月
タイ・日本:2007年11月
タイ・ペルーFTA:2011年12月
タイ・EU はまだない▶︎これがベトナムとの大きな違いです。
ASEANのFTA
ASEAN:ブルネイ・シンガポール・マレーシア・ベトナム・インドネシア・ミャンマー・カンボジア・フィリピン・タイ・ラオス
ASEAN・日本
ASEAN・インド
ASEAN・韓国
ASEAN・中国
ASEAN・豪州+ニュージーランド
アジアにおいては、タイもベトナムもFTAの締結状況に大きな違いはありません。
タイはTPP11のメンバーではない
TPP11:メキシコ・日本・シンガポール・ニュージーランド・カナダ・オーストラリア・ベトナム(ブルネイ・チリ・ペルー・マレーシア)
TPP11によって、ベトナムはカナダとメキシコへの道(FTAを活用した輸出)が開かれました。
▶︎タイはTPP11のメンバーでないこともベトナムとの大きな違いです。
まとめ
今まではアジア▶︎タイ、米国EU▶︎メキシコという生産拠点の組み合わせが多かったです。というのは、タイは、米国やEUへの道がひらかれていない一方で、メキシコは、早くから米国やEUへの道が開かれていたため、双方に生産拠点を保有する必要がありました。
ただ、最近のベトナムのFTA戦略により、ベトナムはアジアだけでなく、EUへの道もまもなく開かれます。また、TPP11のメンバーになったことで、カナダやメキシコへも開かれました(米国はまだ)。つまり、ベトナムはFTAの関税削減の観点から、今後ますます有力な生産拠点の候補となると考えられます。
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