関税率の調べ方(日本と海外)
日本が輸入国の場合
テーブルナイフのHSコードが分かったら、次は関税率の確認です。まずは、輸入国が日本の場合の一般的な関税率の調べ方です。
先日もお伝えしました実行関税率表の最新版(2019年4月1日版)を開いて、821191を探します。下図を見ますと通常は4.4%ですが、WTO加盟国との取引は3.7%となります。ただ、ほとんどの国がWTO加盟国なので、3.7%と考えてほぼ問題ありません。
その横に無税とありますが、これは日本がEPA(経済連携協定)やFTA(自由貿易協定)を結んでいる国から輸入した場合、一定の手続きを踏む事で(原産地証明書の発行等)関税が無税や減税となります。
その国は現在、下記の国になります。なお、テーブルナイフを、下記の国から輸入する場合は下記の国にて原産地証明書を発行、添付してもらう事で日本での輸入時の関税が無税になります。
以上、日本が輸入国の場合の関税率の調べ方をご説明しました。
海外が輸入国の場合
それでは、日本以外が仕向国(輸入国)となる場合は、どうやって関税率を調べるのでしょうか?
日本が仕向国(輸入国)となる場合は、日本の税関のHPから調べる事ができました。同様に、海外では海外の税関のHPに入って調べる必要があります。それではアメリカの場合を見てみましょう。
アメリカの関税の検索はこちらになります。
ステップ1
下図の通り、調べたい品目を入力して「Search」をクリックします。
ステップ2
検索結果が表示されます。下図より、例えば、8211.91.10 Knives with silver-plated handles はFreeとありますので、無税という事がわかります。
このように、海外が仕向国(輸入国)の場合は海外の関税当局のHPに行き、関税率を調べる必要があります。
ただ、そのようなHPがどこにあるかわかりずらかったり、そもそも英語なのでHPがわかったとしても、調べるのに時間がかかるといった不便さは否めません。
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