RCEPの原産地手続には3種類あります!
原産地証明の手続きは3種類
輸入税関に対し原産品であることを証明する手続は3つあります!
今までのEPAは下記どれか1つ、あるいは①or②、①or③ だったのですが、なんとRCEPは3つどれでもいいことになっています😊
①第三者証明制度
②認定輸出者制度
③自己申告制度
①は日本商工会議所に発行してもらう形で、多くの2国間EPAで採用されてきました。
①or②は日メキシコ、日スイス、日ペルー EPAが該当します。
②っていうのは、経産省から認定うけた輸出者であれば自分で証明できるよって事です。
①or③は日本オーストラリア
で、③は自分で証明する形です!
自己申告制度のみのEPA
自己申告のみのEPAは、下記です!
TPP11
日EU
日米(貿易協定)
日英
この4つは自己証明(申告)しかないので注意してください!!
RCEPは3つともOK
一方、広域EPAにもかかわらずRCEPは自己証明、第三者証明、輸出者認定のどれでもいいのは選択肢が多くていいですね!
但し、①第三者証明制度 ②認定輸出者制度③自己申告制度
のどれもRCEPはOKですが、
③について日本は「輸入者」の自己申告制度のみで、「輸出者(生産者)」による自己申告は現時点で認めていないので注意🧐
(2022年1月の協定発効後10年以内に導入予定となっています)
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。