【10分でわかる!!】TPP11 付加価値基準 お助けルール!!

【10分でわかる!!】TPP11 付加価値基準 お助けルール!!

動画解説はこちら!(10分と言いつつ、14分になってしましました。。。)

付加価値基準の救済規定のロールアップとトレーシンングについてです。ロールアップは内製部品にも活用できます。なお、TPP11ではトレーシングに利益等の付加価値は含まれないので注意してください。

ロールアップ

事例1(原産材料輸入)

 FOB価格  100万円
 非原産材料  45万円
 原産材料   30万円(域内国からの輸入)
➡︎内訳:非原産材料10万円 原産材料15万円 付加価値5万円
 労務費、製造経費、利益、その他  13万円 
 港までの輸送費等 12万円

RVC:原産割合がFOBの50%以上あればいい(控除方式)
   ➡︎ (100-45)÷ 100 = 55 ≧ 50% ⭕️

事例2(内製部品)

 FOB価格  100万円
 非原産材料  45万円
原産材料   25万円
➡︎内訳:非原産材料10万円(域外国からの輸入
) 原産材料15万円
労務費、製造経費、利益、その他  18万円 
 港までの輸送費等 12万円

RVC:原産割合がFOBの50%以上あればいい(控除方式)
   ➡︎ (100-45)÷ 100 = 55 ≧ 50% ⭕️

トレーシング

トレーシングを使わないケース

 FOB価格  100万円
 非原産材料  65万円
(原産材料   10万円)
(労務費、製造経費、利益、その他  13万円) 
 港までの輸送費等 12万円

RVC:原産割合がFOBの55%以上あればいい(控除方式)
   ➡︎ (100-65)÷ 100 = 35% < 50% ❌

トレーシングを使うケース(ステップ1)

FOB価格  100万円
 非原産材料  65万円
➡内訳:非原産材料55万円 原産材料8万円 付加価値2万円
(原産材料  20万円)
(労務費、製造経費、利益、その他  13万円) 
 港までの輸送費等 12万円

RVC:原産割合がFOBの55%以上あればいい(控除方式)
   ➡︎ (100-55-2)÷ 100 = 43 < 50% ❌

トレーシングを使うケース(ステップ2)

 FOB価格  100万円
 非原産材料  65万円
 ➡内訳:非原産材料55万円 原産材料8万 付加価値2万円
 ➡︎非原産材料55万円の内訳:非原産材料45万円 原産材料7万 付加価値3万円
(原産材料  20万円)
(労務費、製造経費、利益、その他  13万円) 
 港までの輸送費等 12万円

RVC:原産割合がFOBの55%以上あればいい(控除方式)
   ➡︎ (100-45-3-2)÷ 100 = 50 ≧ 50% ⭕️

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