関税削減!!日英EPA交渉 乗用車の関税推移を予測してみました
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日英EPAは8月末の大筋合意を目指し、現在交渉中です。英国での自動車向け関税については、日EUEPAの関税が撤廃される2026年と同じ年に日英EPAでも撤廃されるスケジュールに落ち着く見込みです。そこで、具体的に乗用車(HSコード8703.21)のイギリス輸入時の特恵関税率の2026年までの譲許表(スケジュール)を予測してみました。
8703.21 乗用車(ガソリン 1500~2000cc)の関税率の比較
・EU対外共通関税率→10%
・UKグローバルタリフ→10%(2021年1月以降)
・韓EU韓FTA→0%
・韓英FTA→0%
・日EUEPA→6.3%(2021年2月1日以降)なお、それまでは7.5%(2020年2月1日〜2021年1月31日)
・日英EPA→??
日EU EPA 8703.21 乗用車(ガソリン 1500~2000cc)のEU側譲許表(スケジュール)
下図の通り、日EUEPAの8年目に当たる2026年にHSコード8703.21のEU側輸入時の関税率がゼロになります。イギリスはEUから離脱したため2021年1月から下記のスケジュールは適用されなくなります。
日EU EPA EU側譲許表(スケジュール)
日英EPA 自動車の動向
日EU EPAでは、上記のHSコード8703.21含め自動車は2026年には関税ゼロになります。一方、日英EPAでは、日本から輸出する自動車にかかる関税については日EUEPAに準じてイギリスにて段階的に下げ、2026年に撤廃する見込です。
日英EPA 8703.21 乗用車(ガソリン 1500~2000cc)のイギリス側譲許表(スケジュール)の予測
日EUEPA 基本レート10%
2019(8.8%)2020(7.5%)2021(6.3%)
2022(5.0%)2023(3.8%)2024(2.5%)
2025(1.3%)2026 ゼロ
井川予測①
日英EPA 基本レート10%
2021(8.3%)
2022(6.6%)2023(4.9%)2024(3.2%)
2025(1.5%)2026 ゼロ
井川予測②
日英EPA 基本レート10%
2021(6.3%)
2022(5.0%)2023(3.8%)2024(2.5%)
2025(1.3%)2026 ゼロ
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