関税削減!日米FTA 譲許表の見方!!いつ関税ゼロになるのか?

関税削減!日米FTA 譲許表の見方!!いつ関税ゼロになるのか?

動画解説はこちら!!

 譲許表は関税削減のスケジュールで、いつ関税撤廃されるか(あるいは、一定水準まで下がるか)といったことが記載されています。日米FTA(日米貿易協定)では即時撤廃は「A」といった形で、アルファベット毎に撤廃スケジュールがきめられていて、「K」までの11種類あります。今回は実際の譲許表を確認しながら、アルファベット5種類について実際に現時点では関税何%かといった解説をしました。

譲許表とは

 簡単に言うと、関税削減スケジュールの事です。全部の品目が発行時にゼロにならず、すこしずつ一定割合で削減される品目もあり、それの削減スケジュールが書かれたものです。1年目は何%、2年目は何%といった形です。英語では単に「スケジュール」と言われます。

日米FTAの米国側譲許表(スケジュール)の記号の見方

A : 即時撤廃
B : 発効時に3%削減、2年目撤廃
C : 1/2ずつ均等に段階的削減し、2年目に撤廃
D : 1/5ずつ均等に段階的削減し、5年目に撤廃
E : 1/10ずつ均等に段階的削減し、10年目に撤廃
F : 即時半減
G : 発効時3%削減、2年目にベースレートの1/2に削減
H : 発効時3%削減、2年目に更に3%削減、3年目にベースレートの1/2に削減
I : 1/4ずつ均等に段階的削減し、2年目にベースレートの1/2に削減
J : 1/6ずつ均等に段階的削減し、3年目にベースレートの1/2に削減
K : 1/10ずつ均等に段階的削減し、5年目にベースレートの1/2に削減

となっています。具体的に米国のスケジュールの一部が下記になります。

出典:Tariff Schedule of the United States

 例えば、一番上の87149210は Staging Categoryが「B」となっているので、発行時(2020年1月)に3%削減され2%となり、2年目(2021年1月)にゼロとなります。

 次の87149250は「G」となっているので、発行時(2020年1月)3%削減され、7%になり、2年目(2021年1月)に5%となり、その後はずっと5%を維持します。

3番目の87149328は「A」なので、即時撤廃となり、すでにゼロ%です。

 表の中でまだ見ていない、HとFについてみてみます。90131010は「H」なので、発行時(2020年1月)に3%削減され11.9%となります(現在はこちら)。2021年1月に更に3%下がって、8.9%になります。3年目の2022年1月に半分の7.45%になり、その後はずっと7.45%となります。

 最後に90178000は「F」となるので、発行時に5.3%から2.65%に半減し、以降2.65%で継続します。

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