米国関税削減!!日米FTA 原産地規則 セット品や積送基準
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日米貿易協定(日米FTA)のセット品のデミニマス・ルールは10%です。一方、日欧EPAは15%なので、気をつけてください。なお、積送基準については通常のEPAと特に違う部分はありません。
原産地規則 包装材料・容器・附属品等の取り扱い
下記は原産性の考慮しなくていい
・小売用の包装材料・容器
・輸送用の梱包材料・容器
・附属品・予備部品・工具・解説資料その他などで、当該産品に付けるのが慣習的なもの(産品とともに分類、納入され、インボイスが産品と別立てされていない場合)
原産地規則 産品のセットのデミニマス
(例)パスタセット
パスタ 原産品 10€
ミートソース 原産品 7€
チーズ 非原産品 3€
原則:それぞれが原産品でないと全体として原産品にはならない
デミニマス:非原産品が10%以内であれば原産品
▶︎例のバスタセットは非原産品
原産地規則 積送基準
原則は、直送です。それ以外は税関の監督の下、下記の通り許される作業のみとなります。
・積卸し、ばら積み貨物からの分離・蔵置
・輸入先の米国から要求されるラベル付けまたは証票による表示
・原産品を良好な状態で保存するため、または米国への輸送に必要なその他の作業
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。