米国での関税削減!!日米デジタル貿易協定 ざっくり概要
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2020年1月から、日米貿易協定以外に日米デジタル貿易協定もスタートしました。デジタル貿易・データ流通はここ数年で急激に増加していることが背景となっています。データの自由な流通の促進と適切なデータ保護について規定されています。
背景
デジタル貿易・データ流通はここ数年で急激に増加しています。例えば、2017年から2020年のわずか3年で約3倍(500Tb/秒→1500Tb/秒)になっています。そのような中で、日米デジタル貿易協定が結ばれ、今後の各国のデジタル貿易協定の参考になるような内容になっています。
原則
下記2点が日米貿易協定で規定された原則の考えです。以下、具体的な内容を確認します。
・データの自由な流通の促進
・適切なデータ保護
データの自由な流通の促進
・電子的送信に対する関税の不賦課
・電子署名の法的有効性を否定しない
・国境を越えるデータの移転を制限しない→製造機器の稼働状況等の国境を超えるデータの移転
・自国の事業実施の要件として、自国にサーバーを置くことを制限しない
適切なデータ保護
・オンライン消費者の保護
・個人情報の保護についての法的枠組み・迷惑メールの受信防止措置の採用・維持
・ソースコードやアルゴリズムの開示要求の禁止
・暗号情報の開示等や暗号を指定の禁止
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。