関税削減!!日英EPA大筋合意確定! 英国向け自動車の関税はどうなるのか?

関税削減!!日英EPA大筋合意確定!  英国向け自動車の関税はどうなるのか?

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 2020年9月11日に日英EPAが大筋合意されました。自動車の関税も日EUEPAの削減率を引き継ぐことになりました。ただ、あくまで大筋合意であって、双方の国内での承認手続き後2021年1月に正式発効される見込みです。

日英EPA 背景(〜2020年8月)

 2020年2月1日のイギリスのEU離脱しましたが、日EU EPAは移行期間として2020年12月31日までは、イギリスも継続して日EU EPAが適用されることになっています。そこで、2021年1月に間に合うよう、日本とイギリスでEPAの協議が進められていました。

日英EPA 現状(2020年9月)

 ついに、2020年9月11日に日英EPAで大筋合意がなされました。発効時から日EUと同じ削減率を適用し、撤廃期間も日EU EPAに合わせる「キャッチアップ」が適用されました。現在、2021年1月の正式発効に向け国内手続きが進められています。

日英EPA 工業製品 概要

 工業製品では、日英ともに品目数、貿易額で100%の関税撤廃を実現しました。工作機械、繊維、自動車部品等の一部については品目別規則が日EU EPAよりも緩くなりました。

日英EPA 英国向け輸出

乗用車(ガソリン 1500~2000cc)8703.21の英国側スケジュール

「キャッチアップ」が適用されることになったため、具体的には乗用車(ガソリン 1500~2000cc)8703.21のスケジュールは下記のようになると予想されます。

<日EU EPA>
2019(8.8%)2020(7.5%)2021(6.3%)
2022(5.0%)2023(3.8%)2024(2.5%)
2025(1.3%)2026 ゼロ

<日英EPA>
             2021(6.3%)
2022(5.0%)2023(3.8%)2024(2.5%)
2025(1.3%)2026 ゼロ

その他の工業製品の英国側スケジュール

下記3点は、日EU EPAよりも日英EPAの方が、関税率がより低くなる見込みです。

<鉄道用車両>
 ▶︎日EU:13年目撤廃 日英:即時撤廃

<ターボジェット>
▶︎日EU:4年目撤廃 日英:即時撤廃
上記2つは「UKグローバルタリフ」でも
0%だが、将来これを変更しても、EPAで無税

<電気制御盤>
 ▶︎日EU:6年目撤廃 ▶︎日英:即時撤廃
 ▶︎UKグローバルタリフ:2%

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