自動車の関税削減!日EUEPA 自動車のシャシ/車体 付加価値基準が厳しくなります
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日EU EPAの原動機付シャシや自動車の車体のスケジュール(譲許表)は発効の2019年2月から徐々に下がり、8年後に撤廃されます。ただし、これらの付加価値基準は6年目から厳しくなるので注意ください(現在はEU側のスケジュールは2年目)。自動車(完成車)とは厳しくなる時期が異なります。
8706及び8707 原動機付シャシ・自動車の車体の原産地規則
概要
基準レート19%で、毎年徐々に関税率が減っていき、8年目にゼロになります。一方、付加価値基準の基準は下記の通りだんだん厳しくなります。
<8年目に関税撤廃>
1年目〜5年目
▶︎MaxNOM55% or RVC50%
6年目以降
▶︎MaxNOM45% 又はRVC60%
(品目別規則に記載)
品目別規則には、6年目以降の「MaxNOM45% 又はRVC60%」のみ 記載されているので注意してください。今は、2年目なので「MaxNOM55% or RVC50%」であり最も緩い基準です。
8706.0011 原動機付シャシ(シャシ:車のボディ以外の基本構成部分)
<1年目〜5年目>
2019/2/1〜2020/1/31 16.6% MaxNOM55%以下 or RVC50%以上
2020/2/1〜2021/1/31 14.3% MaxNOM55%以下 or RVC50%以上 ←2021/1/1 UKGT:18%
2021/2/1〜2022/1/31 11.9% MaxNOM55%以下 or RVC50%以上
2022/2/1〜2023/1/31 9.5% MaxNOM55%以下 or RVC50%以上
2023/2/1〜2024/1/31 7.1% MaxNOM55%以下 or RVC50%以上
FOB価格 100万円
非原産材料 45万
原産材料 30万
労務費、製造経費、利益、その他 13万
港までの輸送費等 12万
MaxNOM 45÷(100-12)=51 ≦ 55% ⭕️
RVC (100-45)÷100 =55 ≧ 50% ⭕️
<6年目以降>
2024/2/1〜2025/1/31 4.8% MaxNOM45%以下 or RVC60%以上
2025/2/1〜2026/1/31 2.4% MaxNOM45%以下 or RVC60%以上
2026/2/1〜2027/1/31 0.0% MaxNOM45%以下 or RVC60%以上
FOB価格 100万円
非原産材料 45万
原産材料 30万
労務費、製造経費、利益、その他 13万
港までの輸送費等 12万
MaxNOM 45÷(100-12)=51 > 45% ❌
RVC (100-45)÷100 =55 < 60% ❌
「6年目以降」から付加価値基準が厳しくなり、同じ条件だと原産性を取得できないことが上の計算から理解いただけると思います。
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