自動車の関税削減!日EUEPA エンジン 付加価値基準きびしくなります
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日EU EPAのガソリンエンジン・ディーゼルエンジンの一部(その他のシートベルト)のスケジュール(譲許表)は発効の2019年2月から徐々に下がり、4年後に撤廃されます。ただし、これらの付加価値基準は4年目から厳しくなるので注意ください(現在はEU側のスケジュールは2年目)。
8407 8408 ガソリン・ディーゼル エンジン
概要
・即時撤廃
・一部4年目撤廃
1年目〜3年目
▶︎MaxNOM60% or RVC45%
4年目以降
▶︎MaxNOM50% 又はRVC55%
具体例 8407.9090 その他のエンジン
その他のエンジン:火花点火式往復または回転ピストンエンジン、シリンダー容量> 250cm³、出力> 10 kW
原産地規則
基準レート4.2%で、毎年徐々に関税率が減っていき、4年目にゼロになります。一方、付加価値基準の基準は下記の通りだんだん厳しくなります。
付加価値基準
MaxNOM50% 又はRVC55%
スケジュールと付加価値基準
<1年目〜3年目>
2019/2/1〜2020/1/31 3.2% MaxNOM60%以下 or RVC45%以上
2020/2/1〜2021/1/31 2.1% MaxNOM60%以下 or RVC45%以上←2021/1/1 UKGT:4.0%
2021/2/1〜2022/1/31 1.1% MaxNOM60%以下 or RVC45%以上
FOB価格 100万円
非原産材料 45万
原産材料 30万
労務費、製造経費、利益、その他 13万
港までの輸送費等 12万
MaxNOM 45÷(100-12)=51 ≦ 60% ⭕️
RVC (100-45)÷100 =55 ≧ 45% ⭕️
<4年目以降>
2022/2/1〜2023/1/31 0.0% MaxNOM50%以下 or RVC55%以上
FOB価格 100万円
非原産材料 45万
原産材料 30万
労務費、製造経費、利益、その他 13万
港までの輸送費等 12万
MaxNOM 45÷(100-12)=51 > 50% ❌
RVC (100-45)÷100 =55 ≧ 55% ⭕️
「4年目以降」から付加価値基準が厳しくなり、同じ条件だと原産性を取得できないケースがあることが上の計算から理解いただけると思います。
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