【10分でわかる!!】日チリEPA 付加価値基準の計算方法が2つ

【10分でわかる!!】日チリEPA 付加価値基準の計算方法が2つ

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今回は日本とチリ間の2国間EPAです。一般ルールにて「実質的変更基準を満たす産品」に数値の記載はありませんが、付加価値基準の計算方法が控除方式と積上方式の2種類あり、どちらか一方で証明できれば構いません。

原産地規則の特徴

「実質的変更基準を満たす産品」に数値の記載はないが、付加価値基準が控除方式と積上方式の2つ存在

<参考>
日ベトナムEPAは下記の通り数値の記載があります。
 関税分類変更基準 or 付加価値基準
 関税分類変更基準 上4桁の変更
 付加価値基準 原産資格割合が40%以上

具体的事例 自動車のクラッチ 8708.93

8708.93 「実質的変更基準」の数値規定がないので、常に品目別規則を確認する必要があります。

品目別規則:8705-8716
 関税分類変更基準 上4桁の変更
 付加価値基準 
  控除方式:原産資格割合が45%以上
  積上方式:原産資格割合が30%以上

FOB価格  100万円
 非原産材料  60万円
原産材料   20万円
労務費、製造経費、利益、10万円
その他 2万円 
 港までの輸送費等 8万円

RVC:原産割合がFOBの45%以上あればいい(控除方式)
   ➡︎ (100-60) ÷ 100 = 40% < 45% ❌
RVC:原産割合がFOBの30%以上あればいい(積上方式)
   ➡︎ 20 ÷ 100 = 20% < 30% ❌

その他の日チリEPAの特徴

  • 証明制度:第三者証明制度
  • HSコード:HS2002
  • 言語:英語

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