EUベトナムFTA 2020年7月発効予定!! 日系企業も影響大きいです
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EUベトナムFTAが2020年7月にも発効する見通しです。ベトナムに工場を持つ日系企業にとっては朗報です。是非こちらを活用して関税を削減してください。
目次
EUベトナムFTAは2020年7月発効見込
欧州評議会は2020年3月30日、ベルギー・ブリュッセルでベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)の批准に関する決定を承認しました。一方、ベトナム側は今後国会の承認を経て、批准手続きを完了することになる。全て順調にいけば7月にも発効する見通しです。
EUベトナムFTAの概要
EU▶︎ベトナム
品目の65%に対する関税が即時撤廃
残りは今後10年間に順次撤廃
ベトナム▶︎EU
品目の71%に対する関税が即時撤廃
残りは今後7年間に順次撤廃
➡︎最終的に、双方の輸出品目の99%に対する 関税が撤廃
EUベトナムFTAの原産地規則
原産地規則
(1)締約国の完全生産品
(2)原材料に完全生産品でないものを使用している場合には、締約国で「十分な作業または加工を加えられた産品」であること
となっています。「十分な作業または加工を加えられた産品」とは、関税分類変更基準、付加価値基準、加工工程基準等で証明する形となります。
原産地手続
輸出国の当局が発行する原産地証明書または、輸出者による自己申告も導入予定(≒ 認定輸出者)となっています。
ベトナムに工場のある日系企業も活用チャンス
モノの貿易(2018年)
ベトナムはEUに382億ユーロ輸出
ハイテク製品や航空機・自動車
EUはベトナムに111億ユーロ輸出
電気機器や靴、衣料品など
▶︎ ベトナムの日系企業もEUベトナムFTAの活用のチャンスです!!今後の動向に注意してください!
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。