暫定合意!!EU・メルコスールFTA  正式合意はまだ不透明…

暫定合意!!EU・メルコスールFTA  正式合意はまだ不透明…

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 2019年6月28日にEU・メルコスール間のFTAが暫定合意されました。正式合意にはまだ不透明なところもあります。EUにとっては最も大きいFTAになる見込みで、EUが受けられる関税削減の恩恵はカナダと日本とのFTA(EPA)を合わせた分の4倍です。

EU・メルコスール FTAの特徴

(参考)メルコスール:ブラジル・アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイ

これにより両者間の90%相当の貿易関税は撤廃され、ブラジルの輸出額は1000億ドルまで拡大する可能性があります。

ブラジルは、オレンジジュース並びに果物、コーヒー加工品、魚類、甲殻類、植物油などの関税撤廃が予定されており、一方EUは、自動車並びに機械・装置、化学品、医薬品などの付加価値の高い完成品の輸入関税が徐々に引き下げられることになっています。

一方、制約もあり、メルコスールからEUへの牛肉輸出の無関税枠は9万9,000トンに制限されています。また、EUからメルコスールへの自動車輸出では15年かけて輸入関税の撤廃が見込まれています。

(参考)EUのFTA締結国

・スイス(1973年発効)

・カナダ(包括的経済貿易協定(CETA)、2017年9月に暫定適用開始)
  ▶︎物品はほぼゼロ

・韓国(2015年発効)

・日本(2019年2月発効)

・シンガポール(2019年11月発効)

・ベトナム(2020年8月1日発効見込)

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