ベトナムからクランベリージュースを日本に輸入!どのEPAを使えば一番お得!?
こちら弊社サービスの関税削減診断ツール「TARIFFLABO」で調べみます。
①クランベリージュースのHSコードを調べる
HSコード検索画面から、検索単語にクランベリーと入力しますと、クランベリージュースはHSコード:200981ということがわかります。
②HSコードや輸出国を入力
左上の「新規作成」ボタンから、HSコード:200981や輸出国:ベトナム(VN)を入力します。
申告日は輸入した日やその予定の日を入力してください(年度が変わらなければ結果は同じですのでだいたいで構いません)。
また、関税率や関税額は一旦適当な数字でも問題ありません。ここではEPAを使わなかった時のWTOの関税率23%を記載しました。
最後に「ADD TARIFF」ボタンを押してください。
③一番お得なEPAがわかる
検証の結果、日ベトナムEPA(VN)が一番お得で、4.3%と記載されています。従って、WTO率の23%に比べ18.7%(=23%−4.7%)お得です。
④他のEPAの比率を確認する
右端のグラフアイコンをクリックしますと、グラフが表示されます。
上図のグラフの青色がRCEP、黒色がTPP、緑色が日ASEAN EPA、オレンジが日ベトナムEPAとなっています。
日ベトナムEPAのオレンジの4.3%が2021年度は最も低い関税率です。
一方、2023年度になると、TPPがゼロ(無税)となりますので、2023年になるとTPPを活用する事が最もお得であることもわかります。
以上、ベトナムからクランベリージュースを日本に輸入にした場合、2021年度は日ベトナムEPAを使えば一番お得ですが、2023年度になるとTPPの方がお得になることがわかりました。
RCEPを含め、EPA/FTAの使い漏れがないか簡単にチェックするには
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Author:S.I 投稿一覧
2002年筑波大学国際関係学類卒業後、空気圧機器の世界トップメーカーであるSMC株式会社入社。働きながら中央大学の社会人向けビジネススクールに通い2014年3月にMBA取得。2018年までの16年間、当該メーカーにて国際税務(特に移転価格)の経験を積み、多国籍企業の法人税節税に貢献(2018年7月に当該メーカーを退社)。国際税務を担当する中で、多くの企業が関税を無駄に払っている現実に直面。この問題を解決する一助として、独学でプログラミングを習得し、HSコードや関税率を簡単に検索できるサービス「HS CODER」https://hs-coder.com/ を公開、現在運営中。更なるサービス拡大を目指し、2018年10月株式会社ワッグワックを創業。また、2022年2月にフォワーダーのための関税削減アプリhttps://lp.tarifflabo.com/ を開発、公開。現在に至る。