まだ間に合う!!輸入消費税の払い過ぎに注意!

まだ間に合う!!輸入消費税の払い過ぎに注意!

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 輸入時に支払った消費税は、その後、国内販売時に受け取った消費税から100%差し引く事ができます 。この決算処理を忘れている企業がかなり多く、税理士も見逃すケースがあります 。決算期に控除し忘れて、輸入消費税分を多く納税しないようお気をつけください。

輸入時の消費税の計算方法 関税10%の場合

仮払消費税の計算

仕入 100万円 関税率 10% 消費税 10%

関税:100万円 x 10% = 10万円

内国税(100+10)x 7.8% = 85,800円 …①
地方税 85,800 x 2.2%/7.8% = 24,200円…②

「仮払」消費税:①+② = 11万円

仕入れた商品を200万円で国内販売した場合

仮受消費税の計算

売上 200万円 消費税 10%

▶️「仮受」消費税:200万円 x 10% = 20万円

仮受消費税と仮払消費税の差額を支払う 関税10%の場合

売上 200万円 消費税 10%

▶️「仮受」消費税 20万円

仕入 100万円 関税率 10% 消費税 10%

▶️「仮払」消費税 11万円

▶️差額の9万円(=20-11)を納めればいい!!

輸入時の消費税の計算方法 関税ゼロの場合

仮払消費税の計算

仕入 100万円 関税率 ゼロ 消費税 10%

関税:ゼロ

内国税 100 x 7.8% = 78,000円 …①
地方税 78,000 x 2.2%/7.8% = 22,000円…②

仮払消費税:①+② = 10万円

仮受消費税と仮払消費税の差額を支払う 関税ゼロの場合

売上 200万円 消費税 10%

▶️「仮受」消費税 20万円

仕入 100万円 関税率 ゼロ 消費税 10%

▶️「仮払」消費税 10万円

▶️差額の10万円(=20-10)を納めればいい!!

関税ゼロの場合の方が納める消費税が増える?

キャッシュベースで比較

関税10%の場合

仕入時: 仕入100 関税10 消費税11

▶️ 現金 出 121  残高 △121

売上時: 売上200 消費税20   

▶️ 現金 入 220  残高  99(= △121+220)

納税時: 納税 9   

▶️ 現金 出 9  残高 90(=99-9)

関税ゼロの場合

仕入時: 仕入100 関税0  消費税10   

▶️現金 出 110  残高 △110

売上時: 売上200 消費税20   

▶️現金 入 220  残高 110(=△110+220)

納税時: 納税 10

▶️現金 出 10  残高 100(=110-10)

関税ゼロの場合、納める税金は1増加していますが、そもそも仕入時に1多く消費税を払っている(=11-10)のでトータルでは変わりません。

上記キャッシュ(現金)ベースでの計算の結果、手元に現金が10多くのこります(=100−90)これはちょうど関税分に相当します。

まとめ

1. 納税する消費税 =(仮受消費税)ー(仮払消費税)

2. 輸入消費税は仮払消費税として100%控除可能

3. 関税削減すると、仕入れ時に手元から出る現金を減らせ、結果として関税分が丸々お得。

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